2011年07月11日

源頼朝の三歩後ろ

源頼朝の義理の弟でありながら北条義時は
決して頼朝に寄生する事はなかった。
周囲の者がどう思っていたかは分からないが
おそらく義時本人はそう心掛けていただろう。
頼朝を源氏の御曹司だからと祀り上げる人間は沢山いたが、
その様子を見る度に義時の気持ちは冷めて行った。
父や姉などの身近な人間までもが頼朝を持て囃すのを見て
彼は心に決めていたに違いない。
決して自分だけは寄生しないで居ようと・・・。
頼朝を3歩後ろから見て来た彼は「するべきは寄生ではなく利用だ」と
思っていたに違いない。

そんな義時をまた更に3歩離れた所で見ていた男がいる。
勿論 三浦義村である。この二人には、お互いの事は全てお見通しだ・・・。
自分を暗殺しようとした男が平然を装い目の前に現れて
分かりきった事件の報告をする。
何も命令しなくても実朝暗殺の犯人を三浦は斬り捨てるだろう?
そうしなければ三浦に不利な証言を公卿がするからだ・・・
もし自分が「殺さずに捕えよ」と言ったりすれば
三浦が困る事は目に見えている。

今は三浦に逃げ道を与えよう。
それが一生を費やしても返せない程の恩を与える事になる。
この先、どんな事態になろうとも二度と北条に逆らう事は出来ないだろう。
言葉少なな緊張の時間がそこに流れていた。
posted by KANCHI at 13:17| Comment(0) | 頼朝の家来 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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