2013年06月21日

源頼朝の強運

「父上!兄上!」と呼んでも辺りは静まり返るだけで頼朝は向かうべき方向さえも失っていた。
風が揺らす木々の枝の音が敵の近付く音に聞こえてビクリとする。
ビクリとする自分に気付いて覚悟を決めていた。
もし今ここで敵に囲まれたら、父から教えられた様に源氏の嫡男として潔く戦い、
潔く死なねばならない。決して源氏の恥と成らぬように・・・。
いざと言う時は・・・と思いながらも周囲には平氏が源氏の残党を探し回っているはずで思う様には動けず声を出せば味方ではなく敵に聞こえてしまいそうでどうする事も出来ずにいた。
道に迷い、途方にくれていると1人の鵜匠(うしょう)と出会いがあった。
頼朝を見掛け、凛々しくも、どこか幼さの残るその少年に鵜匠は優しく声を掛ける。
他に頼る者も無く、頼朝はこの鵜匠の案内してくれた小屋で疲れた身体を休めた。
間も無くして 鵜匠はこの少年が、平治の乱で敗れた源氏の御曹司、頼朝である事を知る。
12歳の頼朝は、ただ運命に従うしか方法が無かった。
 何れは捕らえられ、この命を失うと、頼朝は覚悟を決めていた。
父 義朝は必死で自分を捜しているだろう?
しかし自分が動けぬ様に、父もまた思う様には動けずにいる。
頼朝にはそれが分かっていた。いつか会える日を信じても居た。
posted by KANCHI at 12:14| Comment(0) | 頼朝ブログまとめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。