2008年03月07日

源頼朝の手紙作戦

安房に上陸した源頼朝が最初に出会ったのは地元の農民たちだった。
その農民達に好意的に迎えられた事は頼朝にとって最も幸運な出来事だったかも知れない。
農民達によって土地の豪族に報せが届き迎えて出たのは安西景益(あんざいかげます)だった。
安西景益の館で滞在をしながら頼朝は
家来たちを上総・下総の豪族に派遣し自分に味方する様に促した。
下総の千葉常胤(ちばつねたね)には和田義盛(わだよしもり)を、
上総の上総広常(かずさひろつね)には安達盛長(あだちもりなが)をそれぞれ派遣し、
他にも小川朝真政・下河辺行平・豊島清元・葛西清重などに遣いを送ったのである。
全ての家来には直筆の手紙を持たせた。
その手紙には次の様な事が書かれていた。

・この戦いは「源氏再興」の為である事。
・以仁王からの令旨を受けて行う「戦」である事。
・源氏再興が叶った後の具体的な褒美の内容。
である。

実は頼朝は手紙上手であった。頼朝の手紙は人の心を掴み、動かす力を持っていた。
伊豆で挙兵を決断したその時から、頼朝は自分に味方する可能性のある関東の豪族に
こまめに手紙を送っていたのである。
今回の手紙はその2通目である。

今風に書くとしたら・・・
「前回のお手紙、読んで頂けましたか?私 只今 千葉に居ます。
遂にお約束の日が近付いて来ました。そろそろご準備下さい。信頼なる○○様・・・」

って感じの手紙だったのではないだろうか?
もう少し、硬い言葉使いだった事は明らかだが・・・・・

安房・下総・上総の豪族が一気に動き出した。
誰よりも早く動き出したのは下総の 千葉常胤(ちばつねたね)だった。
この下総の千葉常胤は 頼朝の父 源義朝と共に平治の乱を戦った豪族であり、
源氏再興を強く望んでいた1人である。
千葉常胤は下総国府の平氏一族を襲った。
それは正に頼朝に味方する事を行動で示したのである。

頼朝は9月13日、安房国を出発した。
既に合流していた三浦一族と北条時政を合わせた300騎での出発であった。
9月17日、下総の千葉常胤300騎が合流。
600騎となった頼朝軍は更に上総へと進み、源氏の本拠地「鎌倉」を目指したのである。
「いざ鎌倉へ!」
天を味方に付けたその勢いは誰にも止められなかった。

続きは次回。

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posted by KANCHI at 22:50| Comment(0) | 頼朝の家来 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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