2012年09月24日

源頼朝の清盛への真実

源頼朝の登場だが、今回は不自然極まりない事が2つ。
1つは、どこにも出掛けようとしない頼朝が唯一 北条時政の館ならばと自ら出掛けて来た事。
だが、このシーンで誉めておきたい事も1つある。
流刑人 頼朝の顔を佐々木氏や三浦氏が知らなかったという設定だ。
北条時政の縁者と聞かされて、すんなり受け入れたのも不自然ではあるが
この思い切った設定に 「それは有かも」と思った。その勇気を讃えたい。
もう1つは、最後の宴の席での会話だ。
「あの平治の戦で源義朝についた事が間違いだった」と、父 義朝を悪く言われた頼朝が
自ら源氏再興の意思を口にした事だ・・・
「我が身は滅びても源氏の魂は断じて滅びぬ」と頼朝が言うはずがない。
頼朝は我子を喪った。しかしそれを清盛のせいになどしていないはずだ。
元々、無かったはずの自分の命、それを救ったのは清盛であるし
その自分がしでかした事、流刑人であり源氏の嫡子でありながら恋をして子供をもった事。
それを頼朝は悔やんでいたはずだ。
愛した相手も、その父親も、我子も守れない立場でありながら結局 苦しめた事。
頼朝は、自分の都合や感情で動いたりする人間ではない。
頼朝の頑なな気持ちが動くのは 源氏の血を引く自分が
周囲に必要とされている事を知ったからで、
子供を喪った悲しみでも清盛への恨みでもない。

平清盛が唯一、遺言として残した言葉は「頼朝の首を墓前に持って来い」だ。
清盛がもの凄く頼朝を恨んでいた証である。
それは清盛が頼朝を信じきっていた証でもある。
裏切らないと信じていた相手から裏切られた時こそ
人は心底相手を憎むものではないだろうか?
清盛が信じきっていた理由は、頼朝が清盛に感謝していた事が真実だからだろう
頼朝は決して清盛を裏切りたくて裏切ったのではない。その証だと思う。
posted by KANCHI at 17:15| Comment(0) | 頼朝と清盛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月03日

源頼朝の血筋危うし

源頼朝は義朝の嫡子、その義朝は為義の嫡子・・・と
頼朝の自然で正当な血筋を信じていた者にとって
今回の為義が家宝の「友切」を次男 義賢に渡したシーンは意外だったかも知れない。
1つ間違えば頼朝は日本史の教科書に出て来なかった事になる。
そう言えば前回、久安6年(1150)9月29日、源為義が摂関家の長 藤原忠実の命令で
摂政 藤原忠道の屋敷を襲い朱器台盤(しゅきだいばん)を盗み、それを忠実が頼長に
手渡す場面を為義は満足げな表情で見ていた。あれに憧れたのか?
長男 義朝が、自分を残念に思っている事は重々承知していただろうから
為義は自尊心のために「友切」を義賢に渡したのであって、源氏のためではない事は明らかだ。
頼朝も言っていたが実に残念な祖父である。
私にもとても残念な父が居るが・・・義朝の気持ちが痛いほどわかる。

それに比べて平氏は血筋を越えて団結してゆく。
ドラマではフィクションの部分も多いとは思うが
後妻 時子の話しをした清盛の顔が角度を変えてアップになり・・・その暖かそうな光のカットで
「まさに春の陽だまりの様な おなごでございます」の台詞に泣けた。
映画を観ている様な演出でしたよ・・・NHKさん。視聴率は悪いそうですが・・・
清盛が言ってはいけない言葉「明子ならば・・・」と口にした時の
前妻 明子の子等 重盛、基盛の2人が清盛を睨み時子を心配する2人の表情。
その後琵琶を弾く継母 時子をかばうシーンと最後の最後に
琵琶を弾きながら一筋の涙を流した時子の想いにも泣けた。
心温まる平家一門の団結を見る度に・・・源氏を愛する者としてはなんだか空しく苦しくなる。
ドラマは平氏、清盛が主役なのだから源氏が比べられて引き立て役になるのは仕方ない事だが
まだまだこの先も空しくさせられる覚悟が必要だ。
posted by KANCHI at 01:19| Comment(4) | 頼朝と清盛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月26日

源頼朝にも平清盛にも

源頼朝の祖父 為義を指す源氏一族の残念な話しはさて置いて・・・
今回16回「さらば父上」と前回15回「嵐の中の一門」では
朝廷内の権力争いに巻き込まれそうになりながらも一致団結して行く
平家一門の様子が描かれていたが、次回17回「平氏の棟梁」では
いよいよ、一門をまとめていく棟梁 清盛の姿が描かれて行くのだろう。
そこに、決して目立ちはしないが重要な役割を果たす
平忠盛の側近 家貞(いえさだ)の存在がある。
「嵐の中の一門」で藤原頼道に息子 家盛を馬鹿にされた時の忠盛の気持ちを思う時の表情や
「さらば父上」で夢中で生きて来たが・・・と忠盛が愚痴をこぼす姿を見守る横顔や
遺言を伝えられる時の視線の動きや・・・・
平家貞を演じる俳優 中村梅雀の台詞なき表情のみの演技に魅了されっぱなしだ。
私が頼朝を思う時、もしもこの時代に生きていたなら、
頼朝の為に生き、そして死ねる側近でありたかったと思う事があるが
中村梅雀の演じる平家貞は正に憧れる存在だ。
仕えているのは頼朝ではなく、源氏ですらないが
平忠盛に仕える家貞の姿に頼朝に仕えた
安達藤九郎盛長(あだちとうくろうもりなが)の姿を思い出した。
歴史の教科書には登場しなくても、大きな役割を果たし生き抜いた人間の存在が必ずある。
今の世にいて教科書でしか知らない人物にさえ こんなに惚れ込んでいるのに、
それを支えた家臣はどんなにか惚れ込んでいたのだろう。
その場に居て、出会い、関わり、生きていたなんて羨ましくて仕方ない。
そして人知れず、自分でも気づかぬまま日本の歴史を動かしていたなんて、
それ以上幸せな人生ってあるだろうか?
posted by KANCHI at 01:48| Comment(0) | 頼朝と清盛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月16日

源頼朝が語る平家の危機

源頼朝(岡田将生)が平家一門の危機を語り出して
今回、15回「嵐の中の一門」は平家盛の死のシーンで始まったが、
ドラマの最後には、次回16回「さらば父上」で起こる 源氏一門の危機を予告して終わった。
いつだったか自分の祖父 源為義の事を頼朝が残念そうな語りで紹介した回を思い出した。
「この男、源為義は私の祖父にあたる」
「見縊られていたのは源氏一族ではなくこの為義だったのではないかと私は思っている」と。
<参考>http://yoritomo.seesaa.net/archives/20120126-1.html
頼朝がそう思った理由が次回、源氏の危機のシーンで明らかになりそうだ。

さて家盛の亡骸が一門の所に戻り、触らせても貰えなかった清盛。
昔、我子を圧しても清盛の母になる事を心に決めていた宗子も
家盛を亡くして、その覚悟を忘れ、悲しみの矛先を清盛に向ける。
不思議な偶然だが家盛が亡くなった久安5年(1149)3月
高野山 金剛峰寺に落雷により大塔や金堂が焼失したのも同じ年の事だ

是迄にも朝廷のためにその財を投げ打って寺院の建立や寄進を続けて来た平忠盛だが
今回はそれを清盛に全て任せる。その本心は何だったのだろう?
我子を亡くした悲しみで何もかも嫌になったからか?年老いた自分を感じたからか?
それとも、一族にとってよそ者だと扱われ、力を落した清盛を思っての事か?
任された清盛の本心はどうだっただろう?
ドラマの中で描かれていた様に、自分はやるべきでないと思い悩んでいたのか?
そして本当に友人 西行の言葉「よそ者にしか出来ない事もある」で心動かされ、決心したのか?
それとも平家の嫡男としての名誉挽回の時だと捉えていたのか?

内大臣 藤原頼長が本当に「見事な犬死だ」と家盛の死を忠盛に言ったかどうかは疑問だし、
「何もかも差出、結ばれた仲だった」と打ち明けたかどうかも疑わしいが
1つだけ確かな事は、何を言われても清盛は「私は家盛の兄だ」と言いきって
自らの血を混ぜた絵具で曼荼羅を描き奉納した事である。
その曼荼羅の素晴らしさに宗子も清盛を本当の子としてようやく受け入れたのではないか?
その宗子の心を知った清盛の事を思った時、泣けて来てそして思った。
他人だった母と子が、本当の親子以上になった、こんな瞬間があったからこそ
のちに宗子が家盛に似ている頼朝の命乞いをした時、清盛は断り切れなかったのではないか?
と・・・それは頼朝にとって運命の出来事だった。
posted by KANCHI at 19:56| Comment(2) | 頼朝と清盛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月12日

源頼朝も語る美しい継母

源頼朝(岡田将生)が語りで…
「その美しいお方は、のちに我等 源氏の行末に大いに関わって来る事になる」と
その美しさを認めた美女(武井咲)は勿論ご存じ、源義朝の最後の妻となる常盤御前だ。
義朝が最も愛し3人の子、今若 乙若 牛若をもうける。頼朝が嫌う弟 義経の母である。
そして更にのち義朝の妻だと知りつつ捕えられた常盤を清盛も愛する事になる事は有名だ。
これまでの認識と大きく違う点は、
ドラマの中では源義朝と平清盛が同時に常盤と出会った事である。
2人が同時に常盤と出会い、身売りするしかないと言った常盤に同情し、
その美しさに目を奪われたという事だろう。
だとすると、のちに源氏を討ち天下を取った平清盛が
義朝の子を連れて逃げていた常盤を捕えた理由も、その時の気持ちも
認識し想像していたモノとは違っていただろうし、
それを今後、どうドラマで描いて行くのかが気になるところだ。
常盤を「その美しいお方・・・」と認めた頼朝の語りに
納得はしていないが、その美しさゆえに父はこの人を愛し、義経は生まれ・・・
それは仕方ない事だったと、自分に言い聞かせている様な
頼朝の複雑な感情を感じたのは私だけだっただろうか?

昨夜、TBSで平清盛2時間スペシャルの番組を放送していて
常盤御前を「ミス平安京」と説明していたが…
ゲスト回答者が武井咲でなかったのがやや残念だった。
しかし逆に成海璃子の演じる 滋子に興味を持ってもらえれば
今後、大河を視聴する人も増えるかも?と期待した。
アニメで描かれた清盛と義朝のイメージにはなぜかそのイケメンぶりにニンマリしてしまった。
番組の内容は以前にNHKで紹介していた事ばかりだったので驚きはないが
面白おかしく分かりやすく説明してもらったのでこの時代の日本史に
多くの人が興味を持ってもらえたら嬉しい。
昨夜は19〜21時のアクセス数も多かったので驚いた次第。
posted by KANCHI at 09:06| Comment(0) | 頼朝と清盛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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