問題はその時 大姫が存在していたかどうか?である。
大姫が生まれた年が明らかではない為 微妙な問題だが
大姫を抱いた政子が峠を越える様子は想像したくない・・・
せめて大姫はまだ政子のおなかの中にいてほしい。
そして頼朝と政子には手に手をとって駆落ちしていて欲しいものである。
大河ドラマ「草燃える」では頼朝と政子は別々に伊豆山権現へ向かう。
頼朝は政子よりも先に伊豆山権現に待機していて
政子は伊東祐之に強奪され気絶したまま連れて来られる事になっている。
しかし伊東祐之はドラマの中だけの架空の人物である。
前から北条政子に思いを寄せ政子の弟 義時とは幼馴染で
政子の嫁入りを聞き 騙されて政子を強奪する・・・という設定である。
つまり・・・ありえない。
かなり無理があるし、頼朝の政子への愛情も
政子の頼朝に対する情熱も感じられず 残念な演出である。
政子が婚儀の日よりも早くに
無理やり輿入れさせられた山木兼隆の屋敷を抜け出し
頼朝のもとに逃れ 2人で手に手をとって駆落ち・・・が一番ドラマチックだが
山木兼隆への輿入れの話しが無かったとするなら
せめて・・・親の反対を押し切って2人には逃げてほしい。
頼朝には北条時政を敵に回す覚悟を・・・
政子には父を捨てる覚悟があって・・・駆落ちしたと信じたいものである。